延滞はキャッシングに大きな影響を及ぼす

モノを借りたら返す。これは常識、当たり前のことです。お金も借りたら返すのが当然ですが、借りるのは紙幣や小銭など個体のそのものというよりは、その額面を借りたということになり、そしてその借りた額面は使ってしまうわけです。

そして、借りたお金を返すということは、借りた時に受け取った紙幣や小銭そのものを返すのではなく、借りた分と同じ額面分の紙幣と小銭を返すということになります。当たり前の話なのですが、ここに、借りたお金を返せなくなる、という仕組みがあるのです。

最もポイントになるのは、借りたお金を「使う」という部分で、返す時には同じものを何らかの方法で用意しなければいけません。もともと、お金が用立てできずにお金を借りるわけですから、返す際のお金を用意するのも計画をきちんと立てなければ容易ではありません。

このような性質にあるためキャッシングなどを利用し決められた日に返済ができない「延滞」が生じるわけです。さて、この「延滞」ですが、一度してしまうと実は結構なリスク、支障になります。

延滞をすると、ひとつに遅延損害金いわゆる割増利息の支払いが求められます。つまり、延滞前に設定されていた利息に更に高い利率での利息が上乗せされるのです。返済しなければいけない金額が多くなります。

２点目に、信用情報に対して悪い影響が出るという点です。キャッシング会社は、前述したような「お金」というものの特徴を踏まえたうえで、お金を貸す、キャッシングという商売をしています。当然、返してもらわなければ事業が成り立ちません。

よって、延滞という事象が発生するということは、約束を破る、契約を破るということになるわけで、キャッシング等お金の貸し借りの世界で最も重要な「信用」という部分に大きな傷を生じさせるのです。利用者がお金をきちんと返してくれる、と信用してお金を貸すわけです。たかが遅延かもしれませんが、キャッシング会社側は重大な事項として捉えます。

遅延により、その後の借入枠を減らされたり、強制的な解約や利用停止、信用情報機関に事故情報で登録されとにかくお金を借りることは不可能となります。 実は、思いもよらないほどの影響があります。

つい、忘れてしまった、ということもあるかもしれません。そんな場合は、その旨を精神誠意、速やかに相談することが必要です。ただ、「忘れてしまう人」というレッテルは張られるかもれません。それは、逆に、きちんと信用を維持して返済をまじめにしている人が世の中にはたくさんいるからです。