ショッピング枠の現金化はアウト!目先の現金に惑わされなで
キャッシングでは、申し込みをして審査が下りれば、いくらでもお金を借りられるわけではありません。お金を借りるわけですから、返済できることが当然前提になっているわけです。つまり、返済できる能力に見合った分までの金額なら貸してくれるということになります。
その限度額には、「ショッピング枠」と「キャッシング枠」の2つの種類があります。「ショッピング枠」は、買い物をカード払いでする場合、いくらでも買い物をしていいわけではなく、ショッピング枠内での買い物、ショッピングが許されていることになります。「キャッシング枠」は、同様に現金を借りる際の限度額を示すものです。
さて、ここで「ショッピング枠」というものに付いて一見、魅力的な活用法でも実は禁止されている、危険な活用法があることをご紹介します。
クレジットカードは、前述したようにショッピング枠とキャッシング枠が設定されています。例えば、キャッシング枠でいっぱいのお金を借りてしまったとすると、その枠以上はもう利用することができません。しかし、次にショッピング枠の利用がまだ残っているのであればショッピングはできるわけです。
このように考えると、まだまだ現金が欲しい人は、ショッピング枠で金券などを買ってその商品をまた売れば現金を手に入れることができる、と考えるわけです。つまりショッピング枠が現金になる、ということです。
このようなニーズを利用して「ショッピング枠の現金化」という商売が存在します。つまり、クレジットカードなどを使わせてショッピング枠で買い物をさせて、そうすれば現金を返金する、また一度カードで買った品物を買い取ることで現金を支払う、という仕組みで「現金化」をするわけです。
とにかく現金を手に入れたい人にとって見れば、クレジットカードを使うことで「お金」を手にすることができるため、一時的には要望を満たすことになります。しかし、冷静に考えてみると、自分のカードを使っていることには違いなく、ショッピングした分の返済は残るわけです。
つまり、ショッピング枠で買い物をした時点で、その利用額分には既に利息が付いています。現金で買うよりも結果、高く買っているわけですね。そして高めに買ったその商品を使って現金にするのですが、100%換金ではなく、90%などで換金されるので結果的に余計にお金を支払うことになるのです。
この「金利・利息」の表面的な数値ではメリットあるような現金化も、きちんとした同じ条件で計算すると、法外な金利や利息になるのです。ただ、いくら法外な金利や利息といっても、現金化と言う行為自体は、直接お金を貸すということではないので利息制限法や出資法には抵触しませんから、このような現金化業者が後を絶たないわけです。
キャッシングからショッピング枠の現金化へと、「現金を手にしたい」という人の弱みに付け込んだ商売であることを十分に理解しなければいけません。商売には、必ず誰かが確実に儲けるようになっているのです。